1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:19:37.40 ID:sAHNKZfT0
男「…? あれ、夢かな」

悪魔「そう思いたければ思えばいい。貴様の願いを叶えれば何でもいいんだ」

男「あぁ、命と引き換えに…って奴ですか?」

悪魔「クックック、どうも人間は悪魔の願いを叶える代償は命と思いがちみたいだな」
男「違うんですか?」

悪魔「残念ながら違う。代償なんてものは無い」



3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:20:23.80 ID:sAHNKZfT0
男「でも可笑しいじゃないですか。悪魔ってのは人を不幸にする概念だって」

悪魔「まぁそうなんだがな、人の不幸を蓄えて悪魔は幸せを得るのだが」

悪魔「ただ、去年は不幸な事が多過ぎてな、不幸量が半端じゃなくてな」


男「不幸…あぁ、色々ありましたからね…色々」


4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:22:05.38 ID:sAHNKZfT0
悪魔「あぁ、それでだ不幸も多すぎるのもダメなもんでな、還元するんだ」

男「還元…ですか」

悪魔「まぁ日本社会でいう年間106万に抑える主婦…みたいなものだ」

男「なるほど、つまり不幸は多過ぎてもダメなんですか?」

悪魔「あぁ。不幸バブル崩壊すると戦争が起き、人が減るだろ…? そうするとこっち世界にまで影響が出る」


6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:22:44.04 ID:8RXcrejx0
男「そうなんだ…面白いことを聞けたよ」

悪魔「そうだ。という訳だ。願いを言え。代償は無いぞ? お得じゃないか」

男「イマイチ信用できないな…」

悪魔「ふむ、話をしやすいように人間の姿で現れたが、ガーゴイルの姿を借りた方がよかったか?」

男「…願いはあるっちゃ、あるんだけど、ないっちゃ無いんですよ」


8 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:24:23.02 ID:8RXcrejx0
悪魔「ふむ。何だ? 嫌いな人を殺す、金、名声、容姿、政治操作だって容易さ」

男「うん、それはいらない。」

悪魔「まさか私といやらしいことをしようって事ではあるまいな」

男「はは、でも…」

悪魔「図星…なのか?」

男「違うんだ。俺さ、いつもさ上手くいかないんだ」


9 忍法帖【Lv=2,xxxP】 2012/01/11(水) 20:25:08.14 ID:nnA/87Lo0
悪魔♀ですか期待

10 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:25:08.15 ID:sAHNKZfT0
男「不幸とは思いたくない。
何かを頑張れば届く気がするんだ
でも届かないんだ。
届こうとする気が起きない。
だからこうして、苦しんでいる
一人ぼっちでいるんだ。

お金もたくさんなんていらない。
働いて得る金の方がいい。
名声も自分で得ないとつまらない。

容姿なんて特にさ。
ビーグル犬だって言ってるじゃないか。
「配られたカードでゲームしないといけない」
ってさ。犬にそれを言われたらお仕舞いさ。

政治はただ単純に興味がない」


11 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:25:46.89 ID:sAHNKZfT0
悪魔「なんだこの語りは…少し気分が…」

男「ごめん。でもね、何かをする時にいつも背中のスイッチが届かないんだ」

悪魔「貴様はアンドロイドか? やれと言わないと出来ないのか?」

男「はは…つまり僕は弱いんだ。孤独を選んだ馴れ合い好きなんだ」


14 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:27:36.55 ID:sAHNKZfT0
悪魔「で、私にどうしろと?」

男「あなたがもし…女性であれば、
僕とつきあってください…」

悪魔「ほう、交渉か。願いではなく」

男「はは、別にいいんだ。願いでも本当はいいんだけど、カードは自分で揃えたいからさ」

悪魔「ふむ、つまりは決定権は私か」


15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:28:00.06 ID:Pai2mK6K0
そうきたか

17 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:30:01.65 ID:sAHNKZfT0

男「願いは『お付き合いするかどうかを選んでくれ』で」

悪魔「ま…まぁ…人間は意味が分からんな…お付き合いって何をするのかもよくわからないが」

男「なら便利な切り札があるよ」

悪魔「ふっ、人間からジョーカーを引かされるとはな」

男「便利な言葉だよ」

悪魔「じゃあ、友達からでな」


18 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:31:22.02 ID:sAHNKZfT0
男「さて…何をしよう…」
悪魔「予想はしていたが、やはり何も考えてなかったのか?」

男「恋人って何をするのかなぁ」
悪魔「とりあえず今は恋ではないな」

男「だって、悪魔さんは全然恥ずかしがったり、照れたりしないじゃないか」
悪魔「今始めた所で、それは偽だと思うし、辛いだろう」


19 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/11(水) 20:31:28.93 ID:nFuZhV9V0
おっぱい見たい

20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:31:55.97 ID:H+urhrNZ0
面白い

21 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:32:28.48 ID:sAHNKZfT0
男「だよね…そういった面でも友達からというのは便利な言葉ですよね」
悪魔「こんな他人行儀なしゃべり方のどこが恋人なんだとも言えるしな」

男「そうですね。砕けたしゃべり方ってどうすればいいのかも難しいです」

悪魔「恋人できた事無さそうだしね、君は」

男「恋人はおろか、友達もいなかったと言っても過言ではないでしょう」

悪魔「虐められていたのか?」



22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:34:06.98 ID:Pai2mK6K0
支援

23 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:34:14.17 ID:sAHNKZfT0
男「いや、孤独でもなかったんです。いつも話す相手はいたんです」

悪魔「なら何故孤独と? 甘え?」

男「誰かと過ごすには一歩及ばなかったんです。皆にとっておれは毒も蜜もないどうでもいい観葉植物みたいなものだからね」


24 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:35:01.78 ID:sAHNKZfT0
悪魔「つまりみんな感心しないと」

男「はい」

悪魔「だからそんな微妙な丁寧語なのか?」

男「はい、汚ない言葉を嫌う人が多い世の中なんで、中立的な言葉を使う癖がついているんです」


25 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:35:36.69 ID:sAHNKZfT0
悪魔「…うむ、好かんな」

男「えっ、」

悪魔「お前に合わせて綺麗な言葉を使って来たが若干使うのが嫌になってきた」

男「えっと」

悪魔「うん、それ止めないと不幸にすることにした」


26 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:36:48.37 ID:sAHNKZfT0
男「えぇぇ…」

悪魔「やめだやめだ。関西弁を使え。大阪なんだし」

男「関西弁なんて…そんな…ぎゃああ」

男「なぜタライが落ちてきたんだ…あっ」


27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:37:17.59 ID:Pai2mK6K0
支援

28 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:37:32.85 ID:sAHNKZfT0
悪魔「私の前では敬語は不幸を招く」

男「そんなぁ…」

男「ぎゃああああ!」

悪魔「ふふ」

男「ぎゃああああ」

悪魔「楽しいぞ…これ」


30 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:40:03.34 ID:sAHNKZfT0
男「Wait!」

悪魔「ほう…英語で来たか…」

男「あ…あぶないねん…しゃれにならんでわれ…」

悪魔「……(ギロッ)」

男「……です」

男「なんで水道が壊れるんだぁ! 水浸し!!」


33 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:43:53.98 ID:sAHNKZfT0
悪魔「さて…そろそろ夕ご飯だな」

男「もう遅いです……ねん。はよ帰り」

悪魔「その棒読みの訛りは滑稽で笑える…帰る理由がわからない」

男「いや、残念ながら…ルームメイトを寄越せる程、『空間』も『食う金』も無い」

悪魔「残念ながら悪魔だ。そんなことを言ったところで帰らんぞ?」


36 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:47:43.24 ID:sAHNKZfT0
男「だって、幸せをくれる…って」

悪魔「天使じゃない私は。悪魔だ。願いを叶えるとはいえ、お前を労うつもりは微塵も無い」

男「…おい、勝手にコーラを飲むな」

悪魔「日本に来るのは始めてだ。冷蔵庫の中で信頼出来るのはコーラをぐらいだったからな」

男「信頼って…あーあ…」

悪魔「さて、何を食べるんだ? 早くしろ。人間の姿だと腹が減るんだ」

男「…はぁ買い物行きますよ」


37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 20:48:39.72 ID:4SMDMaNx0
>>36
行きますよは敬語だ
天罰だ!

40 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:51:42.69 ID:sAHNKZfT0
悪魔「随分と小さいスーパーマーケットだな」

男「ただのコンビニでしょ? 海外にもあるでしょう」

悪魔「私の場合は近代はアメリカが直轄していたからな。何もかも広かった」

男「あぁ…じゃあ窮屈でしょうね日本は」

悪魔「ふむ…だがこのチップスの豊富さはたまらないな」

男「あぁ、1つまででお願いします」

悪魔「私が買うから勝手だ」

男「そうですか…」


43 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:55:26.45 ID:8RXcrejx0
悪魔「…」(ジトー)

男「…え? 何か?」

店員「スターロンあいつ消しますか?」

男「あ、はい」

店員「798000ドルです。スイス銀行でお願いします」

男「高っ! どこのスナイパーだよ…あっ…」

悪魔「ニッシッシッシ」

男「…(そういうことか)」


45 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 20:59:09.70 ID:8RXcrejx0
男「店員がすごく困惑していたぞ?」

悪魔「貴様が敬語を使っていたからだ。いいか? 次使えば国が動くぞ?」

男「やりかねないから怖い」

悪魔「さて、この梅味というのを試してみよう」

男「あーそれ酸っぱい…」

悪魔「…なんだこれは…これがチップスなのか…微妙だな」

男「(好みに合わなかったか)」

悪魔「ああ。味が嫌いだ」

男「心の中を読むの禁止!」


46 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 21:04:21.69 ID:8RXcrejx0
家に帰り飯食ったら再開する

59 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:08:21.82 ID:8q5BWC7X0
男「早く支度をするぞ。手伝いなさい」

悪魔「知ったこっちゃない。さぁ早くその弁当をレンジにかけなさい」

男「寄生虫ですか?」

悪魔「喋る寄生虫をお前は見たことがあるのか?」

男「見たことがない。だが悪魔を実際に見た以上、喋る寄生虫ぐらいいても可笑しくないとは思う」


60 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:13:06.00 ID:8q5BWC7X0
男「そろそろ…寝たい」

悪魔「寝るのか?」

男「ああ。人間だからな」

悪魔「私はどうすればいい?」

男「好きにすればいいと思う。寝たふりでも、起きててもいいよ。邪魔はしないでね」

悪魔「ふむ…帰れとは言わないんだな」


62 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:18:49.99 ID:8q5BWC7X0

男「言ったほうが好感かな?」

悪魔「私は悪魔だ。さて、どうなると思う?」

男「質問を質問で…まぁ…帰らないかな」

悪魔「正解は色々残して帰る」

男「色々って…」


悪魔「さぁ…ピロートークをしようじゃないか」

男「結局帰らないのかよ」


63 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:24:46.43 ID:8RXcrejx0
さげてた

65 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:39:32.68 ID:8q5BWC7X0
悪魔「うん。悪魔だけど…その…友達だからな…」

男「その…照れ隠しか分からないですが、布団を凍りづけにしながら言うのはやめてください」

悪魔「頭を冷やして欲しいと思って…」

男「枕やろその場合…てか恋人未満の今はピロートークではないと思う」


66 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:44:47.77 ID:8q5BWC7X0

悪魔「恋人になる方法は簡単だ」

男「愛を交わす?」

悪魔「愛人になってしまう」

男「えっ、じゃあ何」

悪魔「私たち付き合ってるんです。と第三者に言えば成立」

男「なんですかその解釈」


67 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:47:20.50 ID:8q5BWC7X0
魔「お前に第三者はいるのか?」

男「あぁ…そっち…」

悪魔「このままだと永遠に恋人にはなれぬな」

男「付き合うという条件だぞ?」

悪魔「ほう…じゃあその粗末な棒で…

男「言わせねぇよ」


68 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:49:39.71 ID:8q5BWC7X0
男「明日から学校に戻る」

悪魔「貴様は学生だったな」

男「悪魔は学校は来るの?」

悪魔「そうだな…生徒か先生どちらが好みだ?」


69 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:55:41.23 ID:8q5BWC7X0

男「できれば違うクラスの先生で」

悪魔「じゃあ同じクラスの生徒だな」

男「そう来たか」

悪魔「いや、心で同じクラスの生徒がいいなと言ってたから」

男「だから…俺の心を読むな」


70 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 22:57:53.22 ID:8q5BWC7X0
翌日

男「…いない…夢…?」
男「…まぁいると信じて学校に行くか」

~学校~

男「おはよう」
クラスメイト「おーおはよう」

男「今日一限数学?」
クラスメイト「そだよ」

男「…(これで俺の今日の会話は終わり)」


71 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:01:10.51 ID:8q5BWC7X0
悪魔「じゃあ早速ノートを移させてもらおう」

男「。、。。。。自分で解け」

悪魔「なんだ…えらい冷たいやないか」

男「……転校生とかではないんだな」ボソッ

悪魔「面倒だろ…そんなの」


73 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:04:14.76 ID:8q5BWC7X0
クラスメイト「ホントお前ら仲いいよな」

男「え…? そうなの?」

クラスメイト「自覚ないのかよw」

男「ふーんそうなんだ」

悪魔「こいつは理論臭くて敬語多いから嫌いだがな」

クラスメイト「出た照れ隠しw」

男(これがクラスメイトとの会話ってやつか…)


75 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:08:24.94 ID:8q5BWC7X0
ピザ「じゃあ、一緒にべんきょーしようね~」
女子「はい~先輩~」


男「ブッー」

悪魔「どうしたんだ? 突然唾を吹き出して」

男「あのあだ名ピザのあいつが…女の子と仲良く出来ているのだ…」

悪魔「ありゃ…ん? 天使共か」

男「天使? あぁ。天使もいるんだ」



77 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:11:51.12 ID:8q5BWC7X0
悪魔「悪魔もいりゃ、天使もたくさんいるさ。あいつらは幸せを糧に生きている集団だ」

男「つまり、誰かを救うことがあいつらが生きる意味なのか」

悪魔「ああ。だが、あいつらも中々自分らの利益で生きている。それが故…」

男「なんだ?」

悪魔「幸せを感じさせるために人間を敢えて不幸に陥らせがちだ」

男「なんじゃそれ…」


78 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:16:45.85 ID:8q5BWC7X0
男「じゃあそれを、悪魔が回収すれば美味しいんじゃないのか?」

悪魔「なんで天使が作った不幸で生きなければならない。
そこまで悪魔は腐っていないわ」

男「飯も手伝いもせず何を偉そうに」

悪魔「私たちは自分たちで作った不幸だからこそ生きているんだ」

男「じゃあ天使とは概念が別なだけで、やってることは同じなんだね」


79 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:21:03.49 ID:8q5BWC7X0
悪魔「正義の逆は正義であり、正義じゃない者の逆もまた反正義なんだよ」

キーンコーンカーンコーン

先生「皆さん…今日は転入生がいます」

クラスメイト「驚愕の事実です」

天使「どうも…天使なのです! どうぞよろしくおねがいします」

ざわ・・・ ざわ・・・


80 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:26:32.04 ID:8q5BWC7X0
クラスメイト「こいつはかわいい」

男「…天使…隠す気0か…」

悪魔「…ちっ…あいつ日本にまでちょっかいを…」

男「面識あるの?」

悪魔「…あいつは私が仕掛けた不幸を餌に幸せを回収する乞食みたいな女だ」

男「凄い言い様だな…」


天使「えっと…席は」


83 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:30:14.67 ID:8q5BWC7X0
先生「そうですね…クラスメ…」
クラスメイト「こっちあいjhsifoirlsjoafデジョン!」

男(クラスメイトが消えた!!?席だけ残して…あれ?

男(俺の隣って…だれかいたような…ん?)

先生「あれ? 席が一つ開いていますね…じゃあそこに行ってください」

悪魔(こいつ…席を獲得するために…存在ごと消したのか。
   流石天使だな…やり方に後を残さない)


85 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:34:38.49 ID:8q5BWC7X0

天使「よろしくね…男クン」

男「あ…はい…どうも」

悪魔(こいつは要チェックやで)

・・・休憩時間

女子A「天使さんって前は東京やったんや…ええなぁ渋谷とか近くて」

天使「そんなこと無いです…梅田もこの間行ったんですけど、すごく大きくて渋谷と引けを取らないです」

女子B「やっぱ芸能人とか普通に合うんでしょ?」


86 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:39:30.66 ID:8q5BWC7X0
………

悪魔「流石天使…人間を惹きつける能力は天下一ですわ」

男「微妙に嫉妬していない?」

悪魔「何を言うか…人間を惹きつけるのならとっくに美貌とか色々いじります」

男「まぁそれでも…ナイズバディですもんね天使さん」

悪魔「……(ジトッ)」


87 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:42:59.50 ID:8q5BWC7X0
・・・授業

天使「…あの男クン」

男「はい?」

天使「教科書…まだもらっていないから…見せて欲しいの…だめ?」

男「あぁ。そうですよね」

悪魔(来た…こいつ、王道…というより…こいつ…完全に男を狙ってる…?)



88 ◆E7v17kOMk. 2012/01/11(水) 23:45:02.03 ID:8q5BWC7X0
・・・昼休憩

天使「あの…お昼ごはんって…その…食堂ですか?」

男「あぁ、はい。弁当持参していない人間は食堂で食べてますよ?」

天使「私…その、人ごみ苦手なのです…あの…焼きそばパンかってこいや…(いっしょについてきてください)」
天使「あれ?」

男「!?」

悪魔「ニッシッシッシ」

男(なるほどね…)


90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 23:50:22.03 ID:8q5BWC7X0
天使「あの…男クン…食堂ついて来てもらっていいですか…?」

男「いいですよ」

悪魔「(ちっ、プロテクトをかけやがった…)」

天使「ありがとう…行きましょう」

悪魔「…(ちょっかいをかけると…全部あいつの餌になるから困る…どう出るか)」


91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 23:53:30.44 ID:8q5BWC7X0
天使「ありがとうございます…わざわざ注文までしてもらって」

男「大丈夫ですよ。これからは弁当買うか作るかで持参した方がいいかもね」

天使「はい…でも弁当って作ると…余ってしまうんですよね…」

男「そうなんですよね」


93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/11(水) 23:56:31.70 ID:8q5BWC7X0
悪魔「買えばいいじゃない」

男(来たよ…悪魔…)

天使「でも毎日買うと…出費が…」

悪魔「冷凍保存すればいいのに…あなた、馬鹿なのかしら」

天使「ぇぇっ…!? な…馬鹿って…」

男(天使と悪魔の喧嘩って貴重かも)


95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/12(木) 00:02:04.29 ID:hS+CS+ic0
天使「…胸小さいくせに」(ボソッ)

悪魔「…おいちょっと待て」

男「まぁまぁ…2人とも…」

天使「男クン…悪魔ちゃんが怖いの…」

悪魔「そうやって媚を売ればいいわ! この肉がっ」

天使「…ふぇぇ…」

男「あの…何方とも逆効果なんですが…」


96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/12(木) 00:06:53.98 ID:hS+CS+ic0
男「とにかく…喧嘩しない…いいかい?」

悪魔「じゃあ戦争」

男「しそうだからダメ! ロシアとアメリカが戦争するレベル!」

天使「…男クンがしたいこと…願いがあったら…何でもするね…」

男「…いや特に」

天使「その…そういうこと興味あるのかな…?」

男「いぃ…ぇ(ぐあああああああああああ)」

悪魔(偉いぞ…必死に堪えてるぞ)


97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/12(木) 00:10:23.08 ID:hS+CS+ic0
寝る

明日朝残ってたら書くが
消えてたらかかない
お休みです